機能性舗装
機能性舗装とは、道路の表面を整えるだけでなく、道路自体にさまざまな機能を持たせる技術です。
舗装材の材質や施工方法などにより、耐流動性・耐久性・耐熱性・耐摩耗性など、目的に応じた機能を発揮します。
コンクリート舗装
コンクリート舗装はアスファルト舗装に比べて、わだち掘れなどの変形を生じにくく、摩耗に対する抵抗が大きいという特徴があります。
耐荷、耐久性に優れています。
用途
幹線道路、トンネル内
ホットロールド工法
ホットロールド用母体アスファルト層を敷均し後、粗骨材を散布し母体に圧入させながら転圧するものです。高い滑り抵抗性が特徴です。
粗骨材にカラー骨材を用いた交差点・バスレーンの明示や白色骨材を用いた明色舗装としても利用できます。
用途
一般道路、園路、歩道、交差点

砕石マスチック(SMA)舗装
粗骨材量の非常に多い骨材粒度の空隙部分をフィラーとアスファルトからなるアスファルトマスチックで充填したような混合物です。
多量の粗骨材のかみ合わせ構造により耐流動性が比較的高いのが特徴です。
また、表面粗骨材面積が大きく、アスファルト量も多いため耐摩耗性にも優れています。 さらに、マスチック量が多いため防水性・たわみ性に優れています。
用途
橋面における舗装系防水性工、クラック上のオーバーレイ舗装、耐流動・耐摩耗舗装
半たわみ性舗装 KDコート
KDコートは、ポーラスアスファルト舗装の空隙に特殊セメントグラウドを充填して得られる半たわみ性舗装工法です。
重交通などの道路に使用することで、タイヤによる路面の流動、磨耗やねじれ現象を抑え、安定した路面を維持します。そのため車は、安全走行でき、運転手にも快適な優しい舗装です。
顔料を特殊セメントグラウドに添加することにより、使用用途に合わせた多彩な色調で環境に応じた路面が作り出せます。
用途
KDコート工法には、特殊セメントグラウドを空隙に全浸透させるものと、半浸透させるものがあります。
全浸透
重交通などの荷重やねじれ現象の起こりやすいところに適しています。
(例)交差点、カーブ部分、駐車場、道路料金所前、ヘリポート、バスストップ
半浸透
比較的軽荷重な歩道や遊歩道などに適しています。
(例)歩道、公園、公共施設などの遊歩道、病院、幼稚園などの通路外溝、倉庫内、神社の参堂

特長
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優れた耐久性
耐流動性に優れているため、カーブでよく見られるコブやわだちができやすい部分に最適です。また耐油性にも優れています。
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多彩な色
顔料を特殊セメントグラウドに添加することにより、それぞれの環境にコーディネートされた多彩な色調を選ぶことができます。
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工期の短縮
セメントコンクリート舗装に比べ、養生期間が非常に短く、目地も必要無いので、交通量の多いところには最適です。
排水性舗装 スーパーポーラス
「安全性」「快適性」「耐久性」この3つは、人と車がうまく付き合うための大切な舗装条件です。特に雨天時での「安全性」「快適性」は、路面にたまった雨水の処理にかかっています。
空隙が大きいので雨水が舗装内を通りやすくなり、排水口へスムーズに流れます。路面に水たまりができにくく、車の水ハネも少なくなり、安全走行ができます。歩行者にも優しい舗装となります。

特長
KDコート工法には、特殊セメントグラウドを空隙に全浸透させるものと、半浸透させるものがあります。
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SPバインダー使用
当社の道路舗装技術のノウハウを結集した「SPバインダー」を使用しています。
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SPバインダー使用
当社の道路舗装技術のノウハウを結集した「SPバインダー」を使用しています。
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低騒音性
ポーラス構造により数デシベル程度の騒音低減効果があります。
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重交通に耐える
耐久性が大きく、重交通にも安定した路面を維持します。
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雨水をためない
透水性が良く路面に水をためないので、水ハネやスモーキング現象がなくなり、安全性が向上します。
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制動性UP
スベリ抵抗が高く、車の走行時の安全性を向上させます。
排水処理の施工例
基層用砕石マスチック舗装 K-MASベース
排水性舗装の基層用混合物として開発された、耐水性・耐流動性の高いマカダム構造を基本とする混合物です。 ギャップ粒度を基本としたマカダム構造であるため、使用材料を大きく変更することなく高い耐流動性能を発揮します。空隙率を1~4%に設定できることから高い耐水性能を発揮します(粗粒度アスコンは3~8%)。
これらの基本性能はストアス使用で得られるため、既存の粗粒度アスコンに比べコストパフォーマンスが高くなります。施工箇所に合わせて、改質 I 型アスファルト、改質 II型アスファルト、リサイクリング材等を使い分けることができるので様々な交通条件に対応できます。
用途
排水性舗装の基層混合物 K-MASベース typeHの詳細情報
耐流動対策 K-MASベース typeRの詳細情報


すべり止め舗装 ニート工法
アスファルトまたはコンクリート舗装路面にエポキシ樹脂またはMMA樹脂を塗布した後、3~6mm程度の骨材を散布し接着させる工法です。骨材には通常硬質骨材を使用し、高い滑り抵抗があります。散布する骨材をカラー骨材や、自然石に代えて景観舗装用途にも使用できます。
用途
車道(曲線部・坂路部・交差点の手前)、自転車道

半たわみ型凍結抑制舗装 MOCORO+
凍結抑制舗装は、交通の円滑化および除雪作業の効率化を目的とした圧雪・凍結路面を早期解消するための舗装技術です。凍結抑制舗装は、そのメカニズムから物理系、化学系に分類されます。半たわみ型凍結抑制舗装”MOCORO+”は、アスファルト舗装の空隙部分に塩水を保持するグラウトが注入してあります。このグラウトから塩分が徐々に染み出すことにより、路面の凍結を抑制します。
適用
- 車道、歩道
- トンネルの出入り口付近、スノーシェッド内部
- 街路、自転車道
- 園路、広場、キャンパス、玄関アプローチ、建物外構
- 歩廊、神社、仏閣
- その他、凍結抑制が必要と思われる箇所

特長
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塩カルなどを散布することで、これらを舗装体内部に保持します。
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徐々に染み出すことで、凍結抑制機能を持続します。
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予め塩分を散布保持させておくことで、不意の降雪や凍結に安心です。
融雪設備 無散水融雪
無散水融雪システムは、設備を設置することで積雪を消失させたり、路面の凍結を防止することができます。これにより、車両や歩行者の安全を確保するというものです。これらの融雪設備は、路面を加熱する機能を舗装内部に埋め込み、発熱させて路面を加熱するというシステム形態を取ります。
※地下水循環方式は、柿本商会(株)との共同開発システムで2016年に特許を取得しています。
設備方式
電熱式(ヒーティング線、面状発熱体、赤外線etc)
温水式(地下水循環、加熱温水循環etc)
その他(地熱利用、空気熱源etc)
適用
- 車道、歩道
- トンネルの出入り口付近、スノーシェッド内部
- 街路、自転車道
- 園路、広場、キャンパス、玄関アプローチ、建物外構
- その他、融雪設備が必要と思われる箇所

特長
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路面を温めることで、雪を溶かし、凍結を防止します。
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降雪強度によって消雪するまでにタイムラグが生じます。
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電気代等のランニングコストがかかります。
常温合材・常温アスファルト混合物 タピストック シリーズ
天候に関わらず濡れた路面でも施工可能で、締固め直後から高い安定性を発揮する“固まらない全天候型常温合材”です。
冬場でも作業性、安定性がほとんど変わりません。固まる成分が一切入っていないため、残った材料も余すところなく全て使い切れます。
開封しても固まらず長期(5年程度)保存が可能。これからの常温アスファルト混合物は固まらなくていいんです!!
用途
高速道路、幹線道路などの重交通路線、駐車場のポットホール補修等
天候に関わらず濡れた路面でも施工可能で、締固め直後から高い安定性を発揮する“固まらない全天候型常温合材”です。
冬場でも作業性、安定性がほとんど変わりません。固まる成分が一切入っていないため、残った材料も余すところなく全て使い切れます。
開封しても固まらず長期(5年程度)保存が可能。これからの常温アスファルト混合物は固まらなくていいんです!!
用途
軽交通路線、部分的なポットホール補修が必要な箇所、濡れていない路面
※石川県内のみの販売となっております